VERSANTスピーキングテストをこれから受験しようと思っている方、
次のテストでスコアアップしたいと思われる方にお伝えします。
VERSANTがどのように進んでいくか。それぞれどう対応したらよいか。
これを知らずに受験したら伸ばせる点数も伸ばすことができず、もったいない結果となってしまいます。
こちらのサイトでは
・VERSANTテストとは
・VERSANTスピーキングテストの流れ
・VERSANTスピーキングテストの採点
・VERSANT点数とスコアの目安
・VERSANTスコアアップ対策
・VERAANTテストを個人で受けるには?
をお伝えしていきます。
1年で5回受験してわかったコツも一緒にご紹介しています。
TOEIC受験前に事前準備をしますよね。
VERSANTはスピーキングテストなので準備がしにくいと思われがちですが、ちょっとしたコツで数点は伸びますのでよろしければご覧ください。
VERSANT (バーサント)テストとは
VERSANTテストとは公式ホームページによると、こう定義されています。
仕事で使える実践的な英語力を測るテストです。
スマホアプリやパソコンがあれば日時や場所を問わず受験ができます。国内外の大手グローバル企業での採用のほか、米国国防総省やオランダ政府移民局などの政府機関でもそのシステムが導入されるなど、信頼性の高いテストです。 https://www.versant.jp/ より
1. VERSANTスピーキングテスト の受験方法
テストはスマホやタブレットでアプリから受験します。
いつでも自分の好きな時間に受験できるので、とても簡単です。
2.試験時間と設問数
試験時間は約20分、出題数は63問です。
3.環境を整えることがとても大事
このテストはアプリから行いますので、機械を相手に行います。
スピーキングのテストですので、周りが静かな環境で受験する必要があります。
この「静かな環境」というのはスコアを上げることにもとても大事です。
周りで話し声が聞こえてそれを音声として拾ってしまったためにスコアが落ちた、と思われる事象もあるそうですから必ず静かな環境を整えないといけません。
カフェとかで受験するのではなく、一人になれる場所。
自宅も静かな環境が用意できなければカラオケボックスで受験するのもあり、です。
4.テスト結果
試験が終わって、回答を送信したら数分で結果がわかります。
試験が終わったらすぐに結果がわかるところも、この VERSANT テストの特徴です。
VERSANT テストの流れ
AからFまでの6つのパートに分かれています。
VERSANT テストではメモを取ることは禁止されています。
まず自分の名前、市と国を話してから始まります。
それぞれのパートが始まるときに、例題が示され、どのように回答していくか話があります。
それぞれのパートごとに回答のヒントをお伝えしていきます。
【A】音読問題 Reading 8問
この設問で診断されるもの:「発音」と「流暢さ」
画面にでてくる文章を指示された順番に読み上げるテストです。
何番を読んでと指示があります。私の経験では1から順番です。
事前にテストの紙がもらえるようでしたら、それと同じ文章ですので事前に読んでおくことができます。
【B】復唱 Repeat 16問
この設問で診断されるもの: 「発音」「流暢さ」「文章構文」
聞こえた文章をそのまま復唱します。
最初は標準英語のように分かりやすい英語ですが、ネイティブでない方の発話や、りスピードが速くなったりして聞き取りいくくなってきます。
どのような英語でも聞き取れる力が必要なのだと実感します。
【C】質問 Questions 24問
この設問で診断されるもの: 「語彙」
質問されたことに、その質問で使われた単語で答える問題です。
例えば・・・
「Would you get water from a bottle or a newspaper?」 と聞いてくるので、
「from a bottle」と答えます。
回答は2つのうちから選ぶものだけではありません。
単語で答えられる問題ですが、選択肢を自分で考える問題があります。
【D】分の構成 Sentence Bulids 10問
この設問で診断されるもの: 「流暢さ」「文章構文」
文章を3つに区切って、それが前後バラバラになって言われるので、正しい文法でひとつの文章にする、というのがこの問題です。
例えば・・・
"was reading" "my mother" "her favorite magazine" と聞こえたら、
My mother was reading her favorite magazine. と答えるわけです。
文章構成力を問われているのはわかるのですが、メモをとれないので記憶力も必要です。
このような問題は筆記テストでもありますが、聞くだけで答えるというのはまた別の難しさがあります。
【E】話の要約 Story Retellings 3問
この設問で診断されるもの: 「発音」「語彙」「流暢さ」「文章構文」
短い話を聞いて、それを要約して話すという問題です。
考える時間は30秒、話す時間も30秒。
30秒という長さを意識せずに回答するとこんな事が起こります。
・慌てて簡単に要約して(簡単にしすぎて)時間が余ってしまう。
・まだ時間があると思って話していたら、最後までまとめきれずに時間がきてしまう。
【F】自由回答 Open Questions 2問
この設問で診断されるもの: 「発音」「語彙」「流暢さ」「文章構文」
質問されたことに対して自由に回答します。
こちらとあちらはどちらがよいですか?それはなぜですか?という質問です。
回答時間は40秒です。
すごく難しい質問がでるわけではありませんが、日本語でも話せないことは英語でも話せない。
Versantの公式ホームページにサンプル音声があります。事前に聞いておくと心構えができると思います。 Versant公式ホームページはこちら
余談ですが、私3回目に受験したとき、このパートの1問目で、大失敗しました。
発話のタイミングがわからず、ずーと待ってしまい、ビーとなって話し始めたら次の問題の始まりの音だった。という経験です。
その時は絶望しましたが、この3回目の結果は1・2回目より上がっていたのです。
即採点。結果はすぐにわかります。
全パートが終わったら、 RETRIEVE SCORE をタップして回答データを送信。
1~2分で結果がでてきます。
初期画面は英語ですが、日本語を選ぶと日本語で見ることができます。
この結果はPIN番号がわかれば後で改めて見ることもできます。
総合点と4つのスキルごとに点がつきます。
●総合 (総合点、CEFR、わかりやすさ)
●文章構文
●語彙
●流暢さ
●発音
最低点が20点、最高点が80点です。
VERSANTスピーキングテスト スコアの目安
VERSANTスピーキングテスト の日本人の平均点は38点です。
VERSANTは仕事で使える実践的な英語の力を図るテストですので、 CEFR(外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠 ) で目指すのは最低でもB1のレベル。
つまり、47点は目指したいところです。
CEFR、GSE、TOEICとの関係がVERSANT公式ホームページに、CEFRの定義が公式ホームページにありましたのでこちらで確認してください。
![](https://umitosorablog.com/wp-content/uploads/2019/07/Fact_Sheet-Versant-GSE-CEFR_Concordance-1-800x566.jpg)
![](https://umitosorablog.com/wp-content/uploads/2021/01/2021-01-22_16h14_22-800x506.png)
VERSANT スコアアップ対策
VERSANTは1年勉強しても10点も上がらない大変難しいテストです。
複数回受験した経験からわかった効果を上げるスコアアップ対策をお伝えします。
- 一番大事なのは、オンライン英会話などで 試験前に 英語に口と耳を慣らしておくこと。
- ヘッドセットを使って受験すること
- 文法でミスしてもとにかく話し続けること
- 話すスピードをあげること
- 【B】復唱では聞こえたことを意味がわからなくてもそのまま発話すること
- 【E】話の要約では秒針のついた時計を見て30秒話すこと (秒針がカチカチならないものを用意してください)
私は自分が思ったより30秒は長かったので、話の最初から覚えている限り全部話しました。
最後にこれを言ったら元も子もないのですが、問題には向き不向きがあります。
【E】の要約、【F】の自由回答の問題は特にそれを感じました。
・一回の受験で一喜一憂せず、複数回受験することをおすすめします
具体的なオススメ勉強法
1.オンライン英会話
オンライン英会話は次の点で、VERSANT対策に有効です。
私が利用しているネイティブキャンプを例にお伝えします。
・フリートークでVERSANTの模擬レッスンをしてもらうことができる 【設問Fの練習】
・要約して話をするトレーニングがある【設問Eの練習】
・講師の国籍が多様なので、色々なアクセントに慣れることができる【設問Bの練習】
(講師ですのでそんなにひどい訛りがある方はいませんが)
試験の当日にレッスンを受けて、口を英語に慣らしてから受験するのも効果的だったと思います。
2.瞬間英作文
【E】や【F】の要約や自由回答では、自分の中に英語のストックを増やすことが大事です。
そんなときに「瞬間英作文」シリーズは本当にオススメです。
一冊を何度も繰り返し、口をついてでてくるようになるまでやってみると効果がでてくるはずです。
個人で VERSANT 試験を受けるには
VERSANT は公式ホームページから購入することができます。
![](https://umitosorablog.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/f2a65befe9ce34cfcc634483c697fd3d.png)
通常価格は5,500円(税込み)。
申し込むとメールにIDが送られてきます。
スマホやタブレットで VERSANT のアプリをダウンロードして、IDをいれたら受験開始です。
支払いをしてもすぐに受験する必要はありません。有効期限が2ヶ月くらいありますので、有効期限内に受験してください。
VERSANTでは1回の受験料で2回受験できるなどとするキャンペーンを時々出しています。
そんなときはお得ですので、チェックしてくださいね。
2020年4月~7月まで行っていた ”日経・アルク「第3回英語スピーキング・チャレンジ」”の受験スコア報告があがっていたので、掲載しておきます。
・スコア平均は47.6点、日本人平均(38点)を7点近く上回る!
・申告TOEICスコア平均は823点
最後に私の点数も載せておきます。
初回は総合48点 文章構文54点 語彙52 点 流暢さ44 点 発音42 点
初回を受けたときは全く話せなくてうちのめされました。
その2ヶ月後の結果です。
総合46点 文章構文50 点 語彙44 点 流暢さ44 点 発音44 点
下がりました・・・・。
2回目は1回目に比べて全部話したので手応えがありました。でも2点マイナス。
もう1ヶ月継続して勉強し、再度受験しました。
3回目 総合55点 文章構文56 点 語彙60 点 流暢さ54 点 発音46 点
2回目に比べて総合点で9点UPしました。
前述しましたが、最後の自由回答の1問目は回答できなかったので、0点でした。
皆さんも何かあってもあきらめないで受験を続けてください。
総合56点 文章構文55 点 語彙55 点 流暢さ57 点 発音53 点
2回目に比べて総合点で10点UPしました。
伸びたのは「流暢さ」です。
これはオンライン英会話や瞬間英作文の成果と思っています。
点数が伸びないときは辛いですが、たまたま相性の悪い問題だったかもしれません。
諦めずに一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。