カザフスタン、どこにある国かご存知ですか?
中央アジアにあり、北はロシア、東は中国、南はキルギスとウズベキスタン、南西はトルクメニスタンと国境を接する国です。
日本の7.2倍。世界第9位の広大な広さの国土をもつカザフスタン。
その広大な土地に1,860万人 。日本の人口の約14%しか人が住んでいません。
首都はヌルスルタン。2019年から成田空港から直行便が飛びはじめました。
ヌルスルタンに行って、現地の方と話をする機会があり、知らなかった国カザフスタンが興味ある魅力的な国になりました。
カザフスタンってどんな国?
あまり馴染みのないカザフスタンですが、正式名称は「カザフスタン共和国」。
カザフスタンの名前はロシアのロケットが発射するバイコヌール宇宙基地のある場所として名前が知られているかもしれません。
ソビエト連邦が崩壊して1991年12月16日に独立しました。まだ建国後30年しか経っていません。(2021年現在)
現在の首都はヌルスルタン。
2019年にそれまで大統領を勤めたヌルスルタン・ナザルバエフ前大統領に敬意を表して以前の名前の「アスタナ」から、「ヌルスルタン」に名称が変わりました。
ちなみに旧名の「アスタナ」というのはカザフ語で「首都」という意味です。
現地で知り合った方の話によると、首都名変更により道路標識、案内書、住所表記から全部変えるので、大変だったとのこと。
確かに想像するだけで大変そうです。
ヌルスルタンが首都になったのは1997年で、それまでの首都は「アルマトイ」でした。
アルマトイはヌルスルタンの南、特急電車で約13時間の距離にあります。
今でも最大の都市はアルマトイです。
ヌルスルタンの人口は約108万人。どんどん増えているそうで、新しい建物が作られていました。
(首都移転時の人口は約27万人でした)
ヌルスルタンの新市街は一から街を作ったという様子が伺えます。
高いビルから見ると、ビルが建てられているエリアを抜けると、まだ何も建っていない地平線まで見える平野が広がっています。
新市街や空港は黒川紀章氏の設計によるものだそうです。
広大なカザフスタン、大陸性の厳しい気候です
ヌルスルタンはとても乾燥しています。
夏はとても暑く40℃を超える温度となり、9月には秋がきてぐっと冷え込むものの、9月中旬には一週間くらい少し夏が戻ってくるそう。
ちょうどその夏の戻りの時にヌルスルタンを訪ねました。
どのくらい乾燥しているかというと、一日で顔がバリバリになり、皮がむけてくるくらい。
鼻の穴の中が乾燥して辛かったです。
そして冬は極寒。マイナス50℃になる日もあるのだと、ものすごいブリザードの画像をみせてもらいました。
とても厳しい気候です。
アルマトイから引っ越して、ヌルスルタンで働いている人の話では
「ヌルスルタンのほうが気候が厳しいが、給料がよい」そうです。
どちらを取るか、ということなのですね。
カザフスタンの宗教、民族、言語
宗教はイスラム教徒が約70%、ロシア正教徒が約26%、仏教徒も少しいるようです。
イスラム教徒が約70%ということで、街には金色のドームを抱くモスクがあり、時間になるとアザーンの音が聞こえてきます。
イスラム教徒が多いということですが、カザフスタン自体はアルコール販売されていますし、女性でスカーフのヒジャブをされている方は少なく、おおらかなようでした。
カザフスタンには多くの民族が住んでいます。
カザフ系、ロシア系、ウズベク系、ウクライナ系、ウイグル系など、顔も違いますが、日本人ととても似ている顔立ちの方もたくさんいます。
私はカザフスタン人と間違われ、カザフ語でわ~っと話しかけられました。
言語はカザフ語で、ロシア語は共通語です。
カザフスタンはワインが美味しい!
カザフスタンではとてもおいしいワイン「アルバワイン」が作られていました。
私はとっても気にいってお土産に買ったほど。
空港でも販売されていますが、スーパーマーケットで買うより約3倍の値段です。
日本で輸入販売してほしいな、と思っています。
カザフスタンの結婚事情
ガイドさんの話では、カザフスタンの女性の結婚年齢は低く、20歳になってわりとすぐ結婚式出席のピークがきたそうです。
そして子だくさん。
親が結婚相手を決めることもあるのだとか。
24歳で恋愛結婚したという彼女はその年齢では晩婚扱いだそうで、まだ子供がいないので、早く子供を産まなくてはと思っているようでした。
カザフスタンの魅力
私が一番魅力的に思ったことは人柄のよさ。
とくに女性はいつもにこやかで親切でした。
レストランのおすすめを聞けば地図を書いて教えてくれる。
空港からホテルへの道を聞けば親身に話してくれる。
嫌な思いを全くしませんでした。(空港で働く女性はそこまで笑顔じゃなかったかな)
それに反して男性はにこりともしない方も多かったです。
でもそれは「笑ってばかりいるな」と小さい時から教育されているのだそうです。
にこやかに話してくれる男性もいましたので、一概には言えないのですけどね。
ヌルスルタンは治安もよくて、厳しい気候以外は住みやすそうな都市だな、と思いました。
カザフスタンにさらに興味がわいてきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。